何もかもが究極的

陪審員の何もかもが究極的のレビュー・感想・評価

陪審員(1996年製作の映画)
3.4
ただの法廷物かと思いきや、想像も付かない方向に話が膨らむ。それは恐らく監督が意図的にやっている事で、展開を読ませない緊迫感がこの映画の売りだ。そういう意味では、一見ありえないだろうと思われる展開も、丁寧に作りこまれ、決して無茶苦茶なものではく、説得力のあるものになっている。
だが、この映画を見て予想を悪い意味で裏切られたと感じる観客も多いようだ。人は宣伝広告を見て、それ通りの内容を期待するが、宣伝とは異なるものが出てきたら戸惑ってしまうらしい。例え、それが良作であっても納得いかない人も一定数はいる。
牛丼屋で牛丼を頼んで、アイスが出てきたら問題だが、映画はその意外性も含めてエンタメにできる醍醐味がある。
予想通りのものが出てきて何が面白いのか?
ワイルドスピードみたいな、八百長映画ばかりでは楽しくないだろうに。