アベジュンイチ

ハード・ターゲットのアベジュンイチのネタバレレビュー・内容・結末

ハード・ターゲット(1993年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「スーパーヴァンダミングアクションいくぜ!」〜木曜洋画劇場予告〜

久々に観たいな〜と思って配信サイトを探したら有料レンタル作になっており「じゃ、買うか」とソフトを購入したのでメモの代わりに。

思えば子供の頃、風邪で熱を出した際に午後ローで観たのが最初の記憶で(今でも午後ローの定番ラインナップであることにびっくりするが)、ある程度カットされているにも関わらず異常にハイカロリーなアクションに魅了された。そんな私の初めての愛銃はベレッタ92Fである。

若干話の筋が分かりにくけど、コレはきっと元々あったホラー風味の脚本にプラスして製作に関わったサム・ライミの味が出たんだろうなと思う。冒頭ニューオリンズを舞台にした殺人ゲームのくだりは由緒正しい80年台ホラーっぽいノリで、好きな人にはいい意味でチープな感じが堪らないと思う。

そこを超えるともうジョン・ウータイム。とにかく武器、弾薬、炸薬の量が凄まじく白昼の銃撃戦からスーパーハイブロウ。負傷した女性刑事からベレッタとマガジン2本をパクるとインムホテップ…ではなく、アーノルド・ヴォスルー扮するヴァンクリーブ率いる殺人軍団を次々と撃破。そしてついに現れる親玉、ヴィショップ…じゃなくてランス・ヘリクセン扮するエミール。ロングコートに単発式のトンプソン・コンテンダーで武装した凶悪フランス人という謎設定の強いか弱いかわからない微妙なボス相手に苦戦するヴァンダム。

そこからのしなやかなヴァンダミングアクションとジョン・ウーアクションの華麗なるコラボレート。ダブルベレッタからの後ろ回し蹴り、そしてまたダブルベレッタというパセラのハニトーばりにハイカロリーなアクションの連続。もうそれだけでごっつあんです。

ウー映画の例に漏れずラストシーンはあまり重要ではない映画だが、この後に続く「フェイス・オフ」や「MI:2」を観る上でこの映画を観ておくと奥行きが…別に感じなくてもいいか。そういう映画です(いい加減