igahosokunatta

ゲド戦記のigahosokunattaのレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
4.6
21さい、微熱、初見!
この歳じゃないとここまで理解はできんかったかも、。ちっさい頃見てなくてある意味良かった。

けど、。。謎深いなこれ、。、

『誠の名』についてとか、魔法、世界の均衡、そしてテルーの存在、。。
まじでめっちゃ議論のしがいがありそうなお話、、コアなファンいっぱいいるわけだな、。。

死から逃げることは生を捨てるのと一緒、みたいなワードめっちゃなるほどって思った。いつか死ぬのをわかって生きるのに意味があるのかではなく、いつか死ぬからこそ生きる。はーなるほど、。

心の闇にばかり目を向けていると光は体を離れて影となってしまうって、え!わ!たしかに!こわ!ってなった。そういうことか!光と影は均衡を保って人をつくっているのに、偏った見方をしてしまうと、人の中の均衡が崩れていく。そして元来光のはずのものが影となり、闇を見て生きている者からすれば、それは紛れもなく影であり悪に見える。光と闇(影)が逆になってしまう。どんどん本当の光を見失っていく負のスパイラル。もちろん、その生き方で納得している人もいるだろうから、それはそれでいいとは思うけど、アレンはたぶん心のどこかで本当の光をわかっていて、そしてそれを求めていたからこそ、本来の方向を向くことが出来た。もうわからんくなっとるのがクモ。アレンは17でちゃんとサイクルから脱することが出来たから良かったけど、クモほど歳月を重ねてしまうともう戻れないんだろうな。認めてしまうと、それまでの自分をすべて否定することになる。生まれた瞬間か、死ぬ瞬間かどちらかというともう死ぬ方が近いのをわかった上で、今までの生きてきた己を否定することができるほどメンタルがタフなひとであれば、きっともうすでにわかっているはず、戻ってきていたはず。
あーおもしろい。漫画なのかな原作。読みたいすぎる。

や、にしてもテルー何者なん???
え、なに、ハク的な?実は魔法使えて、というか世界をすべて掌握する神的な龍なの??
それともあれはそもそもアレンがよくみる夢の世界?アレンが病みすぎてあれたぶん乖離性精神疾患てきなところまで行ってる、躁鬱な気がするけど、いやその気持ちかなりわからんでもないけど、それが見せた世界なの?あの絵は?あのギュッとしたときの急に虹色に輝く空!かっこいい龍!のあのカットは一体なんなんだ!??てかてか前半、はいここタイトル入ります〜ってカットが3、4回あって、何回『ゲド戦記』って出てくる!?いやでてこんのんかーいってやったとおもっとるん!ひとりで突っ込んで悲しかったわ!

や、総じてかなり興味深い。
ちょっとスパン置いてまた見たい。
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