高畑勲が逝き、
宮崎駿も人生の総決算期に入った今、
誰がこれからのジブリを引っ張っていくのか、
普通に考えれば、吾朗監督と、米林監督が中心になっていくのだろう。
・・と思っていたが、よく考えたら、米林さんはすでにジブリを退社してたんだったw
あるいはもう、「ジブリ」という枠にとらわれずに、いわばのれん分け、みたいな感じで、
ジブリブランドに頼らず、各クリエーターが個人の責任で、映画を作っていくステージになるのだろうか。
その考察はこれくらいにしておいて、
高畑・宮崎両巨頭を除けば、
吾朗監督「ゲド戦記」(2006)
米林監督「借りぐらしのアリエッティ」(2010)
吾朗監督「コクリコ坂から」(2011)
米林監督「思い出のマーニー」(2014)
と、二人が交互に監督している。
単純に思う。・・・もうちょっと早いペースで作れないものかと。
日本人監督のジブリ劇場長編作は、思い出のマーニー以来、6年以上も発表されていない(レッドタートルは外国人監督で、ジブリの中ではイレギュラーなので考察外)。
「君たちはどう生きるか」はまだまだかかりそうだし、
今こそ、ジブリの若手クリエーターは、チャンスなのではないのか。
私は個人的に、吾朗監督に期待している。
コクリコ坂は、個人的にとても好きな作品である。
こういう作品をもっと生み出してほしい。
だからこそ、初監督作に、こんな難解で訳の分からない題材を選んではいけなかったのだ。
もとい、周りの人間が「選ばせてはいけなかった」。
この初監督作のトラウマから、よくコクリコ坂まで持ち直せたと思う。