よしおスタンダード

ゲド戦記のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
2.9
高畑勲が逝き、

宮崎駿も人生の総決算期に入った今、

誰がこれからのジブリを引っ張っていくのか、

普通に考えれば、吾朗監督と、米林監督が中心になっていくのだろう。

・・と思っていたが、よく考えたら、米林さんはすでにジブリを退社してたんだったw

あるいはもう、「ジブリ」という枠にとらわれずに、いわばのれん分け、みたいな感じで、

ジブリブランドに頼らず、各クリエーターが個人の責任で、映画を作っていくステージになるのだろうか。

その考察はこれくらいにしておいて、

高畑・宮崎両巨頭を除けば、

吾朗監督「ゲド戦記」(2006)
米林監督「借りぐらしのアリエッティ」(2010)
吾朗監督「コクリコ坂から」(2011)
米林監督「思い出のマーニー」(2014)

と、二人が交互に監督している。

単純に思う。・・・もうちょっと早いペースで作れないものかと。

日本人監督のジブリ劇場長編作は、思い出のマーニー以来、6年以上も発表されていない(レッドタートルは外国人監督で、ジブリの中ではイレギュラーなので考察外)。

「君たちはどう生きるか」はまだまだかかりそうだし、

今こそ、ジブリの若手クリエーターは、チャンスなのではないのか。

私は個人的に、吾朗監督に期待している。
コクリコ坂は、個人的にとても好きな作品である。
こういう作品をもっと生み出してほしい。

だからこそ、初監督作に、こんな難解で訳の分からない題材を選んではいけなかったのだ。

もとい、周りの人間が「選ばせてはいけなかった」。

この初監督作のトラウマから、よくコクリコ坂まで持ち直せたと思う。