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歩く死骸のmitakosamaのレビュー・感想・評価

歩く死骸(1936年製作の映画)
3.2
コスミック出版DVDより戦前ゾンビ映画シリーズ。
今作も月光石等と同じく主演がボリスカーロフ。フランケンシュタインの怪物のイメージだと大きく見えるけど、実際は普通の背丈なんやね。
しかし今作はゾンビというよりかはフランケン〜に近い設定。一応,原題は「ウォーキングデッド」なんだけど。

法廷で不利な判決を覆すため、判事を殺害し罪を別の人になすり付けた一味。
無実で死刑判決を受けるハメになるのがボリス。ピアノが好きなただのオッサン。
死刑後に無罪がわかり、急遽マッド博士による蘇生手術。科学の力で死人を生き返らせるぜ。

蘇った死刑囚は記憶は無くしているが、殺された恨みの相手は何となくわかる。
で、自分をハメた人物らに一人ひとり回ってお礼参りだ。でも現れると相手はみんな動揺して、ずっこけて死ぬ。みんなおマヌケさんだなぁ。

最後、再び死ぬ間際に博士が「死とはなんだ?」と詰め寄る。
けっこうマッドな性格の博士だが、今作の持つ、生とは?死とは?命とは?という哲学的な問いかけに後一歩で踏み込みそうな面白さは確かにあるね。
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