筋肉的キリスト教徒

アメリカン・サイコの筋肉的キリスト教徒のレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
3.2
『他人のまなざしは、私をモノに変えてしまうのである』

クリスチャンベールのケツ丸出しチェンソー

パッケージに惹かれて観たらサルトル映画だった件

作中人物は誰も個人を認めない(名刺バトル、殺人の隠蔽、髪型や服装で判断)
パトリック•ベイトマンを構成するのは他者による抽象的概念である。

殺人や性的倒錯といった、絵に描いたような逸脱行為は皮肉が効いてて寧ろ切なさも感じる。

彼は歪んだ社会に対し、“サイコ”として闘争するものの、その試みは失敗に終わった。