フワフワかにぱん

アメリカン・サイコのフワフワかにぱんのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
3.8
サイコパス殺人鬼映画という印象だったけど蓋を開ければ自尊心の高く他者への感情が欠落した男が人間の皮を被る努力を懸命にしている映画だった。

おそらく実在のパーソナリティ障害を現実味を持って描写した映画であり、行動は理解できないにしても共感を抱ける場面もある。

名刺バトルは名シーン。

猟奇的殺人者をバックボーンではなく進行形の苦しみや努力を見せることによって鑑賞者に共感させる技に感心。日本人の自分が字幕で見てもクリスチャン・ベールの演技が巧いことがよく分かる。