かおりーぬ

アメリカン・サイコのかおりーぬのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
3.3
え、ちょ、ごめんよくわからなかった
というか真実ってなんだ?????
事実と真実って違うな????

まず、クリスチャン・ベイルの演技がすごい。人形のような、人間のような、狂気を孕んだ体現は彼にしかできない、、
助けてって顔しつつあまりにもおかしくて笑ってしまう感じ。
見終わって、なんかこの映画の狂気が移った気がした。
自分のことも他人のこともどうでもいい、みたいになったわ。

え、ごめん、これは全部妄想?、ではない?
しかも本人、パトリック・ベイトマンですか??
そうなんだろうけど、周りの認識と本人の認識があまりにも違いすぎる。

まず、そういう世界を知らないから推測だけど、
ああいうライフスタイルをしている高級階級な人達って
アイデンティティあるようで無いな…と。
本人はfit inしたいと言ってた理由が全くわからんかったけど
多分このことかな?
みんなと同じにしないと生きれない世界かな?
だから必死になって追いつこうとしてる、名刺の比べっこや良いレストランの予約を取る事やスーツのブランド、ボディメイクなんかそうだよね。
結果人違いが多いこと。
他人を名乗っても本名を名乗っても関係ない、
アイデンティティ消えてるー!
みーんな同じなんだもん!!
でも均一化に必死こいてるから
最強の「アイデンティティ」を持つ男が現れたら負けたと思うし自分のアイデンティティが霞む気がするし、
ならいっそのこと消えてしまえ、と。

自分のアイデンティティが欲しいのに
アイデンティティをfit inしたら
アイデンティティ消えて
でもそのアイデンティティを大事にして、
あーー!もう!僕は僕なんです!
誰か気づいて!友達もいるようでいないし!!友達っていってもただ一緒にいるだけの無意味な人間!
てか周囲の人みんな自分にとって無意味だ!
どうにでもなれ…この苦痛を感じているのは俺だけなのか…
他人はこの世界に、人間に、関わろうとしているのか…?
みんな、無関心だ…

その日みた夢はマジで居心地悪かった…
夢と現実がわからなかったし
頭が狂いそうで気持ち悪い世界だった
この映画は病気的だな…
かおりーぬ

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