※ネタバレあり
※以下主張は全て個人の考えに過ぎません
『アメリカンサイコ』
Netflixで配信中🎥🎥
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【テーマ】
［欲と嫌悪］
ウォール街で働くエリートサラリーマンを
軸に、アメリカ社会の闇を炙り出す一作。
上昇志向がもたらした弊害がそこにはある。
他人への劣等感、見栄の張り合い。
高い地位に登り詰めれば詰めるほど
彼らは満足感から遠ざかる。
他にも同じような人物が
そこら中にいるからである。
そして彼らも登るのをやめない。
残るのは欲と嫌悪というわけだ。
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本作で印象的なエピソードとして
名刺のデザインにおけるマウンティング合戦がある。
彼らは互いの名前を覚えないが、
名刺のデザインにはやたらこだわる。
これは内面よりも外見重視。
もっと言えば外面だろうか。
要するに表面的で希薄な世界だという事だ。
そして欲と嫌悪が募った社会では何が起きているか。
暴力的な殺人である。
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本作のタイトルは異常な人物を指したものではないのに注目していただきたい。
アメリカンサイコ、つまりはアメリカの話だ。
資本主義社会のトップに君臨したアメリカでは、
上昇志向が蔓延り、結果として欲と嫌悪が社会に広がる。
反差別的な思想を仲間に主張するが、
路地裏で黒人のホームレスを殺害する。
表舞台では綺麗事、裏では…
そしてその殺人は忘れ去られていく、
皆自分の外見にしか、関心がないから。
