三樹夫

バットマン フォーエヴァーの三樹夫のレビュー・感想・評価

3.9
バットマンシリーズ3作目で主役がマイケル・キートンからヴァル・キルマー、そして監督がティム・バートンからジョエル・シュマッカーに交代し、その結果どうなったかというと前2作のゴシック風な雰囲気から、原色ケバケバ躁状態のホモセクシャルな雰囲気へと変わった。バットマンスーツやロビンスーツに乳首がつけられ、バットマンスーツ装着シーンで股間や尻のアップがカットインなど、完全にジョエル・シュマッカーの趣味だろ。登場人物が全員異常に狂ってるから霞むけど、やってることはバットマンの取り合いというBLにしか見えない。頭おかしい人たちがみんなしてバットマンを狙い、トゥーフェイス、リドラー、チェイスはバットマンを狙って、その上ロビンという年下の可愛い男の子が自分のとこに居候するという、あたおかBLハーレムもの。正直ゴッサムシティにこんだけ異常者が集まってくるのバットマンのせいだね。ただバットマンではなくブルース・ウェインを好きなのはニグマだけという悲しい状態。登場人物全員あたおか、主人公も仮面をかぶらないと本当の自分になれないという異常者。ただニグマはブルース・ウェインが大好きなので、好きな人の真似して同化を願うというBL純愛っぷり。

トミー・リー・ジョーンズとジム・キャリーが、トライアスロン完走したぐらいのカロリーを消費して超絶騒々しい演技を見せ、美術セットが原色ビカビカで、観終わった後はすんごいギトギトのラーメン食べたみたいな気持ちになる。緩急の緩が作中10%ぐらいで後はずっと躁躁躁。カメラも上からのショットとかせわしなく動いたりとかで、お手製のアイテムを使ってトゥーフェイスの手下倒すアクションのシーンなんかは何やってるかよく分からんかった。とにかく忙しい映画だったなとは思うけど、楽しい映画でもある。
三樹夫

三樹夫