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バットマン フォーエヴァーのAKのレビュー・感想・評価

4.0
1995年の映画として完璧。インターネット、トラウマ、記憶、陰謀論、分身、自己選択とその欺瞞、フェイクニュースの問題系がある。つまりアメリカン・サイコもトゥルーマンショーもアイズワイドシャットもファイト・クラブもマトリックスもある。すごすぎる

『マン・オン・ザ・ムーン』を観てから、ジム・キャリーに首ったけになってしまった。今までは、好きな俳優を聞かれてたら真っ先にフィリップ・シーモア・ホフマンを挙げていたけど、ホフマンはレジェンド枠に入れて、これからはジム・キャリーと答える様にしよう。今までは全然観てないんですけどね..

ここ数日「1990年代米国白人男性映画論」を準備しているが、花田清輝の「個人のオリジナリティーなど知れたものである。時代のオリジナリティーこそ大切だ」(『復興期の精神』)という直感把握の凄さに痺れまくっている。そこには明確に型があるが、紋切り型ではなく、時代のオリジナリティーなんだ。

来年またバットマンシリーズがリブートされる。クリストファー・ノーランによるバットマン三部作についての論考は日本語も英語もすこしは読んだけど、ティム・バートンによる四部作(89, 92, 95, 97)は論考とかあるのかな。ちょー読みたい。ないなら俺が書く!
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