脳みそ映画記録

呪怨 黒い少女の脳みそ映画記録のネタバレレビュー・内容・結末

呪怨 黒い少女(2009年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

清水崇ではない呪怨です。呪怨といってもあの家や伽椰子や俊雄くんは直接は関わっていません。“強い恨みを抱いて死んだモノの呪い。 それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。 その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。”というのが呪怨の意味ですが、ここでは伽椰子ではなく生まれてこれなかった少女が呪怨です。
この少女は黒い少女とよばれ、双子の一人として生まれてくるはずでした。ところが片方の芙季絵という少女の体内に腫瘍という形で生まれてきてしまったのです。ブラックジャックでいうならピノコです。だから、死んでいるとも生きているとも言えるような存在です。生まれてこれなかった怨みが芙季絵という場所に蓄積し「業」となったのでしょう。人の体自体が業となる珍しいケースです。さらに呪怨シリーズでは珍しく霊媒師も登場します。普通のホラーならその霊媒師がなんとか悪霊を払いハッピーエンドですが、そこは呪怨。そんなことは許しません。呪いが強すぎるのです。霊媒師が苦労して払ったのは芙季絵の精神の方で芙季絵の体は完全に黒い少女のものとなります。このシーンは絶望の一言につきます。
黒い少女は、母親を殺害後に霊媒師の家へ赴き一家を皆殺しにしましたとさ。おわり!

あまりホラー的な怖さはありませんでしたがこの救われなさはとても良かったです。