ピナコ

カラーパープルのピナコのレビュー・感想・評価

カラーパープル(1985年製作の映画)
4.0
以前スピルバーグだから娯楽作品かと勝手に思い込み観た映画
スピルバーグ38歳頃の作品

観たあと内容の衝撃で言葉がなかったと思う。
そしてこの映画の題名は忘れることはなかった。

記憶にあるストーリーと全く違っていた
私自身内容を拒否してしまったのですね。

フォローワーさんのレビューに惹かれもう一度チャレンジ‼️

一杯色んなことが詰まっている映画なのかもしれない。
原作を読めるだろうか?
黒人の女性の書いたものであるならもっと赤裸々なのでは?

白人の男性のスピルバーグがどれほど映像として描けているのか?
でも彼はユダヤ人。
知りたいような知りたくないような。

"醜い"と言われ
母の代わりに父の相手をし2人の子供を宿す。
生まれてすぐに子供は父により売られてしまった。
嫁いだ先には愛情がなく使用人のような扱い。
暴力で支配しようとしている主人"ミスター"

可愛い妹がいた
仲のよい姉妹だった
出来ればずっと一緒にいたかった

ミスターの息子の嫁となった気の強い女
自分とは違い意見を言える女
でもそれが災いとなり収監される

そして出会った大人の女性
ミスターの元愛人である
自分に優しく笑顔を誉めてくれた。
やっと自分を人間として扱ってくれた人
その感情は憧れか愛か?

この映画の中に差別をする白人は出てこない
黒人の間でも差別はあったということ。

虐待、暴力、差別、同性への憧れのある中での
ある一人の女性の半生を描いた映画。
それは肌の色は関係ないのではと思う。

"私は生きている"

ウーピー・ゴールドバーグ初出演にして初主役。
彼女しか居ないだろう
この役の出来る俳優は。
ウーピー・ゴールドバーグこの時30歳頃。

スピルバーグがこの映画をまた作るという話があるようですが…。
今の年齢でまた違った作品となるのか。



ただ
映像で観たときに日常で妹とはしゃいでいたり
小綺麗な服を着ていたり
妹は学校に行けたり
思ったほど酷い生活には見えない所があった…と感じてしまった。
台所も自由に使えていたし食事も食べれていたので
なぜか少し違和感がありました。

充分精神的にも肉体的にも酷い扱いは受けていたであろうということは分かる。


その色はムラサキ。
ピナコ

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