サーフ

キル・ビル Vol.2のサーフのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)
3.9
「キル・ビルVol.1」を見て、めちゃくちゃ面白くて早めに続編の「Vol.2」見ないと!と思ってたんだけど気が付いたら2年間ほったらかしにしてたので漸く鑑賞。

1作目は舞台が日本で、クエンティン・タランティーノ監督の日本映画に対する偏愛がこれでもかと詰め込まれていたけれど今作はアメリカが舞台なので日本要素は無し。
日本要素の代わりとして存在しているのがカンフー映画、マカロニ・ウエスタン映画への愛。Vol.1の時も思ったけれど映画の対する愛が独りよがりな物にならずにしっかり世界観に落とし込まれているの凄い。

Vol.1の時の様な画的な派手さはこの映画には無いけれど1作目よりもキャラクターが深く描かれていて映画としてはこの2作目もかなり面白いと思う。

ストーリーは1作目と同様ユマ・サーマン演じる主人公が自分を襲撃した奴らを復讐していくという物。
因縁の相手との戦いのシーンも途中に主人公と師匠とのシーンが挿入される事によって面白さがグッと増している。

この映画で描かれるのは彼女の"復讐"だけど、この映画の着地点はその復讐の果てに彼女がたどり着いた場所。血みどろの世界を生き抜いて辿り着いた場所の晴れやかさたるや。vol.1/2を通してバイオレンスで満ちた世界だったのにこの映画を見終わった後は清々しさで胸がいっぱいだった。
サーフ

サーフ