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キル・ビル Vol.2のERIのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)
3.2
タランティーノ監督第5段目の続編。なにげにタランティーノの作品てキルビルが初めて観る。vol.1に続いてやっと謎が明かされたvol.2です。

舞台は日本からテキサス→メキシコに移ります。個人的にはvol.1よりこっちのがタイプ。血まみれのアクションシーンが好きな人は、そういうの期待して観るとちょっと期待はずれかもしれません。

続編やねんけど、違う映画を観てる感じがする。空気感も表現内容も違うし、スピードも違う。一つ一つにいい感じの"間"がある。アクション自体控えめやのです。あ、忘れられない1箇所、びっくりグロ映像はあるけど!見た人にはわかると思うねんけど、第9章「Elle and I」のワンシーン。最後は結局それ??みたいな。予想外の秘技でエルと決着をつけるの。そこはアクションもあり、オチありな感じです。

それにしても個人的には、この映画のラストがよかった。ラストというか最終章のB.Bと会うシーンがかわいくて好き。B.Bも可愛いし、ザ・ブライドも復習からちょっとだけ目が覚めたみたいないい表情をするのがいい。最後の最後。エンディング・ロールの‘恨み節’もナイスチョイス☆

お友達がこの映画のサントラを持っていて、この曲が映画に出てくるのは知ってたん。でもイメージでは劇中に流れるのかと思いきや。「ここに流れるの?」て感じやったです。タランティーノの日本への愛情を感じました。vol.1程じゃないけど、要所要所に日本のことにも触れられてるよ。日本刀もやっぱり出てくるし。

ラストが好きやけど、もちろんキャラも変な人ばっかりでお気に入り。

なんというても中国の高僧パイ・メイがいい味出しています。とにかくパイ・メイていう謎の仙人はすんごい強い。出で立ちも笑けます。宣伝でもあるけど刀の上に乗ってまうからね。vol.1で顔出しすらなかったビルも最初から登場してきます。

テーマが愛だけあって、温かさなんかも描かれてる。監督がタランティーノやし、賛否両論のはっきり分かれる個性的な作品には変わりないけど、そんな言うほど突拍子もないような映画じゃなくて、vol.1よりキレイにまとまってて血とか苦手な人には見やすいんじゃないかな。
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