渥美清が好きな作品という事で鑑賞。
スピルバーグの激突の様なジワジワ追い詰められるカーチェイスが良かった。
キャンピングカーなので多少スピード感は無いがボロボロになりながら進んで行く様はヤマトみたいだ。
休暇で旅に出た夜にたまたま見かけた悪魔的な儀式で殺人を見てしまい謎の集団から追われるという単純な話。
道路という逃げ道がありそうで無い絶望感と得体の知れないモノから逃げる恐怖がリアルで面白かった。
派手さは無いが当時の風景やファッションや車など色々見所はある。
音楽もスリリングな内容を一層盛り上げる名スコア。
役者陣も陽気なアメリカ人が徐々に神経をすり減らしていく芝居をリアルに演じてる。
時代性なのか女性陣がやたら何も出来ずギャーギャー騒ぐのは仕方ないか。
冷静になれず意地を張ってまで目的地まで行ってしまうのが運のツキか。
最後はこの時代にありがちな不気味なトーンで終わるのもなかなか良い。
吹き替えが山田康雄と羽佐間道夫なのが豪華だが録音技術の低い時代のせいか浮いてる感じ。
B級な感じがたまらない人には響く作品。