大友克洋の大傑作SFコミック童夢とデイン・デハーンの出世作のクロニクルのエッセンスを何故か何倍にも希釈して薄めた珍作。
童夢のパクリって聞いたから期待して団地の上で空中戦とか団地の壁に丸くベコッ！て凹んだりデブの受験生がカッターで自分の首を掻っ切ったりするお約束のシーンがあるかと思ったらラストバトルのブランコでガクンッ、の所かよ！
後半まで無能力者だった妹がギプスを超能力で破壊したからこれから一気にサイキックバトルに展開するかと思ったのに〜！
舞台になってる団地も童夢のメガ団地と比べてショボイし閉塞感が無い。なんならオシャレなマンション。
それぞれの家庭に問題があり、その反動で能力に目覚めるのはわからんでもない。あと北欧が舞台なので夜なのに完全な闇が無いから鬱が多いと聞くがそこら辺も要因に入ってるのか？
前半の子供達の能力が徐々に開眼して仲間の1人が暴走していくのはクロニクルだし安直にパクって丁寧に撮影ってどういう事だ？
撮影は本当に綺麗。子供達の目線でちゃんと撮影されてるし子供達の演技が素晴らしい。
こんな難しい役なのに自然に見える。
素晴らしい所に対して残念な所が等しくあるもったいない映画。
猫可哀想作品でもある。
