DISTANCE／ディスタンスのうのレビュー・感想・評価

万引き家族がパルムドールを受賞し、地下鉄サリンの死刑が執行されたタイミングでこの映画と巡り合ったことに何らかの必然性を感じずにはいられなかった。

台詞や演技ではなく役者の感性やコミュニケーションによって作品を構築する是枝氏には毎度のことながら脱帽。模範回答のない問題提起映画はエンターテインメントとして機能せず、敬遠されることも多いなか、懲りずに作品を生み出し続ける絶滅危惧おじさまには頭が上がらない。ビノシュとの新作期待しております。