コーヒーマメ

ロッキー2のコーヒーマメのレビュー・感想・評価

ロッキー2(1979年製作の映画)
3.5
ロッキーシリーズイッキ見!!

周囲の反応といい、対戦相手といい、内容は前作と大差ないが、俺は2のほうが好きだァァ!!

勝敗よりも戦うことそのもの、つまり、荻昌弘の名解説【「やる」か、「やらない」かの別れ道で「やる」を選んだ】ということを教えてくれたパート1のロッキーとは全く違う。
なぜなら彼に守るべき家族が生まれ、これまでのように、「失うものはない」状態ではなくなった今、ボクサーとして勝って生き残る他に道はなくなったからだ。
絶対に負けられない戦いを前にして、文字通り死に物狂いでトレーニングを積むロッキーの姿に心を打たれる!! ランニング前に見る動画としてこれ以上、最適な動画はない。

話を戻すと、ロッキーが前試合から競技を離れ、マスコミにたらい回しにされ、嫌気が差して肉体労働を始めたものの、やっぱり生きる道はここしかないと、ボクシングの門を再び叩くまでの描写がとてもリアルで切なくて、めちゃくちゃ好きだ。
そばで支えるエイドリアンの聖母のような立ち振る舞いと、優しさゆえにボクシングの世界へ戻ってしまうのをためらう彼女の姿は胸に迫るものがあった。


試合シーンだけでなく、全編にわたって、前作よりも丁寧かつ大胆、エネルギッシュに描き切った作品。
ただし、パート3はプロットをもう少し変えているはずと期待したい(笑)