ほんの一晩、恐らく1時間程度の関係であろうタクシードライバーと乗客の間で繰り広げられる会話。何気ない会話の中に各々の個性が溢れていてどこか引き込まれる。
夜中に観たから少しウトウトしながらの鑑賞。本当にシンプルで大きなことや目を見張るものはないけど会話から広がっていく人物像や背景。毎日世界中のタクシーで行われているようなことのほんの一例にすぎない。
私は特にLAの洒落ててかっこいいしかわいいウィノナライダー、NYの運転できないなのに何故かドライバーのヘルメットとヨーヨーのコメディチックなやり取り、ローマのなんかやたらとテンション高いドライバージーノがお気に入りでした。もちろんどの都市も甲乙つけ難く、それぞれベクトルの違う深みがあるのが本作の最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。それに皆さんタバコが似合う似合う🚬。
こういう作品を観ると「映画っていいなぁ」と思える。
