アメリカとフランスとイタリアとフィンランドのタクシー運転手と客の会話のオムニバス。
タクシーに乗って、車内の臭いや片付け具合、運転手の顔を見た瞬間、その運転手の人となりがビビッと伝わったことはありませんか?下車直前にメーターが上がったり、わざと遠回りされたりした嫌な経験。波長が合い会話で大盛り上がりした楽しい経験など、自分のタクシーの経験と照らし合わせるような作品でした。
人気のない夜の街の風情と外国語の響き。
タクシー車内の会話というお題で、これだけ多様で人間臭い話を書けるジム・ジャームッシュ監督はさすがとしかいいようがありません。
市井の人々の愚かさに愛情と可笑しみを注ぐ姿勢はアキ・カウリスマキのようです。
短編小説を読んで、脳内で本作のように映像化できれば読書の楽しさも倍増するでしょう🙂
このエピソードの順番と締めの歌詞がまた絶品でした😊