ktyさんの映画レビュー・感想・評価

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きっと忘れない(1994年製作の映画)

3.7

ジョー・ペシが地味な浮浪者サイモン役を丁寧に演じます。台詞を噛み締めるように語る彼とハーバード大学の学生達との交流を描く佳作。
1994年のでかいパソコンのモニターや3年前の1991年に亡くなったマイ
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ロング・トレイル!(2015年製作の映画)

3.5

70過ぎの爺さん二人が長い山道を歩く。ロバート・レッドフォードの老いても元気な様に比べるとニック・ノルティーの強烈な現役退いた感が痛い。登山慣れした若者達が彼らを追い越して行く。めげずに歩き続ける二人>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

重い空気と鉛色の海。救出された人々よりも、犠牲になって海の藻屑に消えた兵士達の鎮魂を意図しているのか、不安を煽る旋律がひたすら続く。

海で亡くなる人々の様子を執拗に描くことによって、生き延びた人々と
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.0

メイクアップ・ヘアスタイリングでアカデミー賞を受賞したのも納得の、サッチャー元首相のコスプレ。

ただ万人受けを意識したのか、家族との触れ合いとか人間性が主で、首相の実績が薄い。

80年代、モリッシ
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

19世紀アメリカ北西部。雪の針葉樹林の凍つく寒さと突き刺すような光。透明感みなぎる水の流れは生き物のよう。まるで墨絵をデジタルで鋭利にしたような映像美。

さらに、坂本龍一とカールステン・ニコライが処
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アンフィニッシュ・ライフ(2005年製作の映画)

3.6

熊が出没する田舎ワイオミングでひっそりと暮らすロバート・レッドフォード演ずるアイナーと、モーガン・フリーマン演ずる親友のミッチ。ある日義理の娘のジーン(ジェニファー・ロペス)が娘を連れてアイナーの元に>>続きを読む

権利への階段(2017年製作の映画)

4.0

ヘレナ・ボナム=カーター演ずる統合失調症患者エレーナ・リースは、病院の強制的かつ過剰な投薬で体を壊す。彼女は、元看護士の弁護士コレットを雇い、病院を訴えた。アメリカの精神科医療の改善をもたらした「リー>>続きを読む

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.4

ドリトル先生と動物達と虫達の冒険活劇。

ゴリラ、オーム、シロクマ、ダチョウ、アヒル、犬、キリンなど表情豊かな動物達。会話の口元の動きが台詞に沿って丁寧。このスタッフで桃太郎を制作して欲しい。

衣装
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.9

ジェレミー・アイアンズが演じるライムントはスイスの首都ベルンの高校で古典を教える教師。突然の本との出会いからリスボン行きの夜行列車に乗る。

リスボンの美しい街並みを背景に、著者を探す旅に出るのだが、
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キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け(2012年製作の映画)

3.6

リチャード・ギアがニューヨークの大富豪で仕事も私生活もイケイケでとんでもないことになるサスペンス。

先日観たリチャード・ギアはニューヨークのホームレスを熱演してたけど、本作の裕福な、暮らしぶりも板に
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.5

「「ファッション」という言葉が半年で消費されるから嫌いだ。」ファスト・ファッションに代わる、着る人の人生と長く一緒に付き合える服、「タイムレス」な衣装をデザインするデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン>>続きを読む

警視庁物語 逃亡五分前(1956年製作の映画)

3.4

警察官出身の脚本家長谷川公之の「警視庁物語」シリーズ第一作1956年公開61分。

昭和30年代の東京の街並み、乗用車が全部クラシックカーなのが新鮮。

強盗殺人事件を淡々と追う刑事達。
テンポが早く
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.5

山田太一さんの地元の浅草愛が感じられるほのぼの家族愛とホラーが渾然一体となった不思議な作品。

大林監督の『ハウス』を思い出させるノスタルジックホラーテイスト😁と山田太一の練りに練った脚本🤔

名取裕
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.5

トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演の痛快アクションコメディー。

キャメロン・ディアスのつぶらな瞳と綺麗な金髪、怪しいけど魅力的なトム・クルーズにドキドキしながらついて行く甲斐甲斐しさを基調に、
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がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)

3.7

1976年松山の高校で女子ボート部を立ち上げ試合に向けて奮闘する田中麗奈と友人達。松山のゆったりとした時間の流れと穏やかな瀬戸内の波の緑色。ボートを漕ぐ彼女達のひたむきさに優しい旋律が重なる。

校長
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

4.1

27歳で亡くなったエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー。彼女も「27クラブ」の一員か🙂‍↕️

恋人で人生を棒に振ったのだろうか?
「本物」の楽曲の制作にこだわった彼女。
命を削るような詩と私生活
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戦略大作戦(1970年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦でフランス軍に従軍したアメリカ兵士達が、ドイツ軍が隠した金塊の強奪を企てる、戦争コメディー。

ムービープラス副音声解説より抜粋

『ダーティーハリー』でブレイクする前のクリント・イース
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大阪外道 OSAKA VIOLENCE(2011年製作の映画)

3.6

石原貴洋監督大阪バイオレンス三部作の第一作。暴力の衝動を止められない粗暴な人々がこれでもかと繰り出す凄惨な描写と汚い大阪弁を丁寧に紡ぎ出す脚本。

見たことのない俳優達が必死に演技するよう監督は追い込
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しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

2.8

精神科医のヘクターが、幸せ探しの旅に出る。主役の夫婦が悩みを抱えてる設定だが、二人の住まいがあまりに豪華で、これで悩んでるなんてバチが当たると思ってしまいました。

俗物的な中国の旅の設定や、ウイグル
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大阪少女(2020年製作の映画)

3.9

大阪の少女が、おばあちゃん所有のアパートの家賃の取立てをする😳

底辺の住人達の異様なキャラ。
彼らと少女のやりとりが絶妙で、弱者に対する憐れみが拡がる。

土着の関西弁を丁寧に積み上げた脚本と、役者
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Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)

3.4

ヒュー・グラントが落ち目の脚本家を演じる、ほろ苦いコメディー。

本作当時の彼の実年齢は54才。過去の栄光から抜け出せない彼の表情が役にピッタリ過ぎて、コメディーなのだけど哀愁が漂います。

背景の地
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ブラックライト(2021年製作の映画)

3.5

70歳でアクション映画の主役を張れるリーアム・ニーソン。孫に「グランパー」と言われるおじいちゃんなのに颯爽と役をこなし、時に老いの弱さの表情が良い😌

まるで、ジャイアント馬場の16文キックに吸い寄せ
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

4.0

星野源と高橋一生が生き生きと演じる大名の引越し。

姫路城をはじめ数々の日本の名城が眼福、特にロケ地の京都・京丹後が美しい🙂

時折差し込まれる風景も良き☺️

「整理とは捨てることなり」
昔も今も変
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

4.5

侍の「滅びの美学」を、トム・クルーズと渡辺謙を中心に日米スタッフが総力戦で挑んだ作品。

戦さのシーンの馬が駆け抜ける疾走感。
武士達が、圧倒的な兵力と近代兵器に怯まず、死にゆくスローモーション。
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母の初恋(1954年製作の映画)

3.8

若き岸惠子が養親の上原謙に禁断の恋心を抱く。昭和29年川端康成の短編小説の映画化。香川京子、三宅邦子、志村喬など凛とした役者の演技の品格が印象的。

襖や障子など建具の配置が和室の簡素な美しさを引き立
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.9

「攻殻機動隊の実写版をやりたい。」とウォシャオスキー姉妹は、ワーナーに説明した。副音声解説より

以下解説抜粋です。

ウォシャオスキー姉妹は、当初映画ではなくコミックの原作として考えていた。

冒頭
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イル・ノワール 黒い島(2019年製作の映画)

1.6

巨匠篠山紀信が黒い服を着た姉妹を撮る写真集34分。R18+
官能と自然と抽象的な音楽が混ざった作品。台詞がなく、物語を強制されてるよう。昔の週刊誌のエロス。

黄金の肉体 ゴーギャンの夢(1986年製作の映画)

3.3

追悼ドナルド・サザーランド。彼が演じるゴーギャンの自由奔放な生き様と身勝手さが続く。

アトリエの壁の色が、ゴッホとの過去の蜜月を忍ばせる黄色で切ない。ちらっと浮世絵が見えたのは嬉しかった。

E.T.(1982年製作の映画)

4.0

42年前のお正月に、帰省せず一人ぼっちで、大学受験勉強の気分転換に観に行きました☺️

最初からカメラ目線がETの視線だし、ジョン・ウィリアムズの劇伴も贅沢。まず指しか見せないのも上手い演出。

ET
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いとみち(2020年製作の映画)

4.3

監督もヒロインも青森出身、全編青森ロケと津軽弁で郷土愛いっぱいの作品。

駒井蓮がネイティブの津軽弁で内気な女子高生を熱演。津軽三味線も相当練習したに違いない👏

東京弁の父親役の豊川悦司がいいアクセ
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.5

東海道・山陽新幹線に爆発物を仕掛けた高倉健と山本圭を応援したくなる。カッパえびせん的名作。また観てしまった。

他のえびせん的名作と異なるのは、放送されるとネットでライブで昭和ノスタルジーの書き込みで
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りんごのうかの少女(2013年製作の映画)

3.5

青森出身の横浜聡子監督が弘前市を舞台にりんご農家の少女りんこの日常を描く42分。陽光を浴びるりんごの木の葉の緑と赤い実、津軽弁と津軽三味線。

場面の切り替わりに意図的に暗転したり、アメリカンニューシ
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真夜中からとびうつれ(2011年製作の映画)

3.7

横浜聡子監督多部未華子主演短編13分。汚い映像に、鮮やかな青いワンピースの多部未華子が意味不明の振る舞い。ナレーション皆無の観客を突き放した不思議な世界観🙂

ジャーマン+雨(2006年製作の映画)

3.5

『ゴリラーマン」と呼ばれる16歳のヒロインよし子は身寄りがなくボロ屋に一人暮らし。

植木職人見習いの彼女と、同僚のドイツ人の青年、彼女の友人や近所の子供達。田舎の味気ない光景と混沌とした日常。

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二人が喋ってる。(1997年製作の映画)

3.4

犬童一心監督長編デビュー作。若手女性お笑いコンビの二人が大阪の街を背景に喋り倒す67分。観た後多幸感が残りました。平和っていい😊

スイートリトルライズ(2010年製作の映画)

3.3

テディーベア作家役の中谷美紀とサラリーマン役の大森南朋の夫婦がよろめく昼メロ。
途中に差し込まれるぬいぐるみを製作する様子が時々グロテスクに映る。
当時のガラ携とかTSUTAYAが懐かしい。