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HOUSE ハウスのたのネタバレレビュー・内容・結末

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

すごく良かったし、恐ろしいくらい私の好きな映画だった。
そりゃカルト的な人気を誇るだろうなって感じ。
もう最初の3分くらいで好きになってた。

大きなお屋敷で怪しげなおばさまが1人暮らしをしていて、いつの間にか1人ずつ姿を消すって、ホラーとしては王道だけど怖さは全然なかった。
ホラーはホラーなんだろうし、戦争で亡くなった恋人を待ち続けるという重めの設定もあるんだけど、ベースにコミカルさが敷かれているからあくまでもポップに話が進む。

なんとなく静岡にある、怪しい少年少女博物館やまぼろし博覧会を彷彿とさせる世界観だった。空の色とかお屋敷の感じとか。綺麗な世界なんだけど、偽物っぽくてノスタルジックな感じが。

オシャレちゃんの上品な感じが大好きで、クンフーちゃんも夢みたいに可愛くて、涼子さんも女神のような存在で、みんなのやり取りも昭和映画特有の言い回しも素敵で、とにかく見ているだけで視力が回復しそう。
昭和の女学生って本当にあんな喋り方だったの?もしそうだとしたら可愛すぎると思う。

尾崎紀世彦さんは完全にコメディ担当。
最後どうするのかと思ったらバナナになってて笑った。
でも相変わらず渋くてかっこよかった。

本当に好きになった映画だから、この映画を知らないまま人生を終えてた可能性もあると思うと震えちゃう。危なかった。
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