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ウェンディ&ルーシーのamiriのレビュー・感想・評価

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)
3.7
ケリーライカート長編三作目。
なんとなく初期作品からここまでの流れにケンローチ味を感じる。

今作は結構直接的に社会問題に切り込んだアプローチとなっている。
仕事がないからお金がない。
お金がないから家がない。
家がないから充分な福祉を受けられない。
お金がないからお金を儲けるために必要なものを揃えられない。

ウェンディとルーシーを中心に物語が展開していくが、印象的だったのがこの世の中において明確に間違っている人がいないこと。
ウェンディの問題をこれだけ挙げたが、スーパーの店員も車屋も保健所もみんな決められたことを行なっている。
そこがライカート監督のキモなのかなと。
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