ゆったりと時間が流れ、ずっと観ていたいと思ってしまう作品。
終始無力感とやるせなさが漂い、世知辛さを突きつけられる。なぜか悪い出来事ばかりが起こるウェンディに同情せざるを得ない。
スーパーの店員(ロードオブドッグタウンのステイシー…!)は正しいことをしただけなのに、ウェンディの立場になってみると正義感を振りかざして自分に酔ってる嫌な奴に見えるから不思議。ウェンディが彼に向かって啖呵切ってるシーンは、冷静になってみるとかなり滑稽だった。
ルーシーは快適な暮らしを手に入れた。その一方でウェンディはこの先も、孤独な中やっとの思いで日々を生きていくのだと思うと苦しい。