『卒業』のマイク・ニコルズ監督作品。
女性を性の対象にしか見ず、友だちの彼女を寝取るジョナサン役にジャック・ニコルソン。女性にまじめでジョナサンに彼女を寝取られるサンディ役にガーファンクル。親友同士の2人の大学生から20年あまりを描く。
医者と税理士、それぞれ男としての成功は手に入れたけれど、心はいつも満たされず、いつまでも女性を追う彼ら。
ジョナサンの女性遍歴自慢は最低だけど、結局そんなヤツは最後は孤独になる。虚無感がアメリカン・ニューシネマらしい。女性遍歴の描写しかない浅さとサラッと月日がジャンプする潔さは返って新鮮でした。
ガーファンクルが俳優をしていたことに驚きでしたが、冴えないチェリーボーイがピッタリ。キャンディス・バーゲンは久しぶりに観たけど、豊満なボディのアン=マーグレットの方がインパクトがあるので印象は薄め。ガーファンクルとキャンディス・バーゲンの“エッチしたい”“ダメ”のやりとりがリアリティがあって笑えた。