Hasuki

パリ、テキサスのHasukiのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
5.0
午前10時の映画祭にて。
35ミリフィルムから飛び出す圧巻の映像美。一気に没入。荒野が美しすぎる。
テンポ感が良い映画では無いので、体感時間が5時間ほどに感じた。とにかく長かった。
しかしその時間の長さを忘れさせる程の、切なくも深いラストシーンが、私と、一緒に劇場に見にきた友人の心をえぐった。
上映後の友人の表情を見て、同じ感想を抱いていることが分かりシンパシーでした!
深い愛が必ずしも幸せをもたらすとは限らない。奥深い大人のロマンスを学んだ。
依存からの脱却。自立のための放浪。
ロマンスはおいといて、今の自分と少し重なった。数年前の自分なら、この映画の良さが分からなかったと思う。あまり共感したくないところで共感してしまうことに戸惑いを覚えつつも、自分自身の成長を感じた。
Hasuki

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