エミール

パリ、テキサスのエミールのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.2
WOWOWの隠れた名作発掘(だったかな?)を録画鑑賞。斎藤工と品川裕の解説(感想)つきだった。
ヴェンダース作品は『ランドオブプレンティ』くらいにしか触れてなかったけど、この作品は衝撃的だった。
恥ずかしながら、フランスのパリだと思っていた筆者の誤解をトラヴィス自身が解いてくれ、感謝。
ホッパーの『ナイトホークス』のように、映像を切り取ったらどれだけ素敵なポスターができるのかしら、というくらいに美しい映像が繰り広げられ、市川崑やクリストファー・ノーラン作から感じるそれと同質で全く惚れ惚れしてしまう。
斎藤工が語っていた作家性-殆ど会話のない前半から、後半の鏡越しの対話(というよりそれぞれの独白)は多くの映画人に影響を与えたことだろうに。
ハンターとジェーンが抱き合って回転する美しさは何物にも代えがたい。
ここまで美しさを感じる映画は極めて稀。
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