イチロヲ

不良番長 突撃一番のイチロヲのレビュー・感想・評価

不良番長 突撃一番(1971年製作の映画)
4.0
ブルーフィルム製作で一儲けを企んでいる愚連隊が、四国の高松を根城にしている挺心会により妨害工作を受けてしまう。梅宮辰夫が主演を務めている、不良番長シリーズの第13作目。

前半部は、愚連隊が自殺したメンバー(山城新伍)の足跡を辿っていく展開。山城新伍は故人という設定なのだが、様々なシチュエーションで幽体となって出現。コメディ・リリーフの王道を突っ走ってくれる。

また、番長がアート系映画監督を騙っているという設定のため、女優のサービス映像が非常に多い。日活ロマンポルノ開始直後に公開されているため、牽制の意味合いを深読みしてしまう(ちなみに東映は日活よりも先にポルノ路線を始めている)。

女優陣では、夏純子が純潔のヒロイン、小林千枝と一ノ瀬レナがヌード要員を熱演。終局では、金毘羅祭の山車を改造した秘密兵器が登場して、山城新伍が金玉や臓器を抉り取っていく特殊能力を発揮する。日本一の悪乗り映画、ここに極まる。
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