一人旅

ペット・セメタリー2の一人旅のレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー2(1992年製作の映画)
3.0
メアリー・ランバート監督作。

モダンホラーの大家:スティーヴン・キングによる1983年発表の同名ホラー小説の映画化作品である『ペット・セメタリー』(1989)の唯一の続編で、『ターミネーター2』(1991)でブレイクしたエドワード・ファーロングが主演に起用されています。監督は前作の女性監督:メアリー・ランバートが続投しています。

女優である母親を撮影中の事故で亡くした主人公の少年と獣医の父親は、心の傷も癒えないまま母親の故郷である田舎町に二人で移り住むが、その町には埋葬した動物や人間が生き返ると噂される秘密の墓地があり…という二番煎じ的続編で、前作と舞台は同じですがキャストは一新しています。

前作のように善良な家族が破滅するという不条理な悲壮感は影を潜め、死者蘇生の魔力が宿る先住民墓地に関わった少年たちが遭遇する恐怖の一部始終を比較的淡々と描いた作品で、少年たちによって埋葬され蘇った性悪保安官による一連の凶行がグロテスクな肢体損壊描写と共に活写されます。

薄味なストーリーが前作の足元にも及ばない平凡な続編ですが、『T2』で波に乗ったエドワード・ファーロングは傷心&寡黙な美少年像を体現していますので、彼目当ての鑑賞はアリかと思います。
一人旅

一人旅