みおこし

恋しくてのみおこしのレビュー・感想・評価

恋しくて(1987年製作の映画)
3.5
キースは画家を志す物静かな男子高校生。その親友で、男勝りで一見パンクなワッツは密かに彼に想いを寄せていた。ある日、キースはアマンダという学園のアイドルに恋をしていることをワッツに打ち明け...。

ジョン・ヒューズ監督作品を観る祭り。80年代を代表する青春映画の一本。
一斉を風靡したのも頷けるメアリー・スチュアート・マスターソンの魅力、それに尽きます...!冒頭からベリーショートの髪型で無心にドラムを叩くワッツの姿が映り、それだけで世の男性どころか女性まで虜になってしまうこと間違いなし。
とにかくひたむきに、自分の思いを押し殺して好きな人の恋愛を応援するワッツを見るともう胸が痛くて痛くて...。アマンダが羨ましくて悔しくてたまらないだろうし、気づいてくれないキースにも苛立つだろうし、複雑な感情が渦巻いているはずなのにデートの準備や練習にさえ付き合ってあげるその姿はもう女性の鑑。
見た目はボーイッシュでも中身は誰よりも乙女なところが最高!

キース役のエリック・ストルツも、数年後『パルプ・フィクション』でドラッグの売人役を嬉々として演じることになるとは誰も想像し得ない、純粋さど真ん中のイケメンさ(笑)。こんなにイケメンだったというか、アイドル時代があったのを知らなかったのでびっくりしました。ラストシーンの優しい眼差しがまた素敵。
リー・トンプソン演じるアマンダも最初は嫌な女かと思ったけど、実際は賢い女性でラストは好感が持てました。

キスの練習台のシーンは、世界中の人を胸キュンさせる名場面ですね。80'sをストレートに体験できる名作。
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