かずシネマ

夜汽車のかずシネマのレビュー・感想・評価

夜汽車(1987年製作の映画)
3.0
タイトルの出し方がシンプルで良いね。
汽笛の音も良い。
紅葉シーンや終の字が出るシーンの景観の綺麗な事。

ショーケンの役最低やなw
しかし、この程度の最低さならその辺にもありそうな男性像ではある。
姉妹を苦しめて…でも「ワシが悪いんじゃ」と言えるだけ、そこら辺のクズ男に比べるとマシかもしれない。

環境に翻弄された姉妹の話。
なんだかダイジェストみたいに感じた。良く言えばかなりサクサク進む。
内容も正直「ほーん…」という感じ。
宮尾登美子原作作の中では「櫂」もそうだったけど。
勢いで押す作品でもなく、これをもって何を伝えたかったのか何処を1番魅せたかったのかが不明瞭な仕上がり。

あっさりと字幕やナレーションで流されていたけど、あれだけ転々としたら自分が今何処にいるのか分からなくなりそう…。
指詰めのシーンは潔くて良かったけど、詰めさせたんならボサっとせんとはよ止血したらんかい!と思ったわ。
この作品がWOWOWの放送基準においてR15+指定相当と高めなのは、濡れ場でなくこの指詰めシーンのせいかと思う。

誰も愚痴ってない場で同意もしてない、むしろ聞いてもいないのに1人で悪口陰口負け惜しみを垂れ流す…って醜悪だなぁと改めて思いました。(小並感)
目に見えて雰囲気悪くなるやんね。
そらムラサキさんとキャットファイトなるわ。…ただ必要が無かったと思うけどな、このシーンw

一瞬だったけど、子供時代の露子が線路の上に立って汽車が迫って来ている場面で、それまで各々仕事をしていた(サービスを受けていた)人達が危ない!と窓から顔を出して叫んでるシーン好き。
なんか、子供の事はちゃんと見てるんだなぁと感じて。
しかし赤ちゃんならまだともかく、小学生くらいの少女のすっぽんぽんを撮すのはちょっと…今の作品じゃなくてもちょっと、、マジでやめたげてと思う。
無理に裸にしなくてもどうとでも演出できたシーンだからな。

仕事のお世話をしてくれるお姐さんが里子の身体を見て、「まっこと…!こんな身体初めて見たわぁ!」みたいな事を言ってるシーンには吹いたw
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