夜汽車の作品情報・感想・評価・動画配信

「夜汽車」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

線路沿いの家々で繰り広げられる姉妹の別れと再会、試練の話。

養子に送り込まれた女の子をいくつになっても妹として大事にしている年上のお姉さん。

夫を妹に取られようが、妹が他国に売り飛ばされようが、自分を犠牲にしてでも守り通す姉の妹を守ることにかける情熱には、思わず呆れてしまいそうにもなります。
それだけに評価は少し低いのですが、

ただ、わたしにも双子の姉がいるので改めて実感したのは、子供の頃から姉に何かあったら、普段ひどいことをされていても、つい助けてしまう自分がいます。
放っておけばいいのに、怒りながらも助けを求められると助けてしまうのです。

同じ家庭に生まれたからか、避けられない感情というか、責任感のようなものがついてしまうみたいです。

ただ姉はそれを鬱陶しいと感じていた時代もあれば当てにしていた時代もあり、私が逆の立場で困っていたとしても姉はわたしのことは助けないだろうと思うので、それは姉妹のなかで小さい頃から気がつくと付いている主従関係のような違いなんだろうと感じます。

この映画のストーリーはよく考えられてるなと感じました。
幼い妹を消えた女。芸者になり、病気の妹を支えるが、最愛の男が妹と・・・
昔の女性は男に翻弄される。
姉妹共々えらい目に合い、束の間の幸せとそのあとの地獄を繰り返し、それでもなお生きねばならぬか。つらいなぁ。

十朱幸代のナレーションが空々しいけど秋吉久美子との姉妹は惚れ惚れする。
宮尾登美子の描く女性像は実像なのでしょうか。情が深くて薄幸な女性が描かれていることが多いですね。でも薄幸な女性がいる遊廓は、映画では何とも華麗で楽しそうに見えます!十朱幸代は本当の芸者のようで、踊りも、細かな表情もとても良いですね。こんな芸者さんがいたら、通いたいものですが、経済的にむり無理か?
minekiti

minekitiの感想・評価

2.5
ショーケンのクズ男っぷりにシビレます(笑)
姉妹揃って男の見る目の無さもステキ(笑)
宮尾登美子の原作ものはいずれも面白いですが、その中でもトップクラスの映画でした。

物語は不幸の連鎖。
確かに不幸ではあるけれど男からしたら女性は身を売ることが出来る分マシだと思うのは不謹慎でしょうか?

遊郭も賭博場もご禁制になった現代、こんな極悪非道な男もいなくなりましたが昭和初期にはよくある話だったんかと思うと恐ろしくなります。

年代的にはもう少し軍人が出てきてもいいんでしょうが土地的なものが理由なのか定かではありません。😅
nobu0326J

nobu0326Jの感想・評価

3.6
物語は大正から昭和の土佐の高知で14年ぶりに再会した姉妹の芸妓の露子(十朱幸代)と里子(秋吉久美子)と政(萩原健一)のお話。
それにしてもこれでもかというくらい際限なく次から次と厄介なことが降りかかり打ちのめされます。
男に惚れて男と別れてやはり男に惚れてまた別れて女と男は面倒な生き物なのですね。
必死に生きて生きてそれでも堕ちて堕ちて堕ちゆく男と女の映画「夜汽車」(1987年作)なのでした。
サン

サンの感想・評価

4.0
かなり昔に観て
鮮明に心に残っている
作品の一つ。
WOWOWで見つけて再鑑賞。

姉と妹の愛情と
ずっと心に残る男性との物語。

妹の養育費のため、
いつか会う日のためだけに
自分の身を呈して生きてきた。
自分の幸せはいつでも後回し。
尽くす。この一言につきる。

どんな人と身体を重ねても
感じることがなかったが
ある人と出会うことで
人生が変わっていく。

心に残る人って
人生で一人でも出会えたら
最高だろうな。

十朱幸代の美しさが際立つ。
表情の一つ一つまで
綺麗で、華麗で、儚くて
素晴らしい。
一

一の感想・評価

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絡み中に襲われる定番
女性の指詰め初めて見た
カーテンからの光
出産か絡みかわからんシーン
otomisan

otomisanの感想・評価

4.6
 百鬼の家を引き取る姉妹のやり取りの、終わり果てない呟きに籠る二十有余の恩讐やら愛憎やらも顧みれば、男の蒔く種の悪さの末かと思えても、男の心の実不実もまた稼業の目の裏表の末の事にて、まことに厄介なり。厄介なれども姉妹への哭涙の心底なるは健一とても同じ事。仇、討ちとればもはや手の届かぬ幸代を冥土で待つの心にて討たれ果てたる潔さ。男の操と汲み取って、幸代の幸のあらん事、天の佑けを願うのみ。
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