全力で泣かせにきてる。西山真来とかペ・ドゥナに似た雰囲気をまとった派谷恵美。無言電話するたびにすごい顔するし、長身でスタイルやばくて画面映えしまくり。ビデオ屋からの帰り道に自転車漕いで橋の上で止まって雷が光ってザーザー降ってた雨が降りやんで、って邂逅の場面めちゃ気合い入ってる。ビデオ屋の男から逃げた先で高い鉄骨足場にのぼる所とか相米慎二感マシマシ。カラオケ→チャリ2ケツ絶叫やばいしその後すぐイジメのフラッシュバックに繋げたりずっと速度があって嬉しい。移動の連続で映画つくってるのも偉いよね。中盤の海のシーン、手前にいる派谷恵美とやや奥にいる小日向文世がカメラのこっち側を見て話してるのとか何かが崩れそうな気がしてハッとさせられる。その前の女児2人が「鳥になります♪」つって走り回ってるのも奇跡。終盤の女の子同士のケンカ最高。中学生のとき学校でどうしたらイジメを無くせるかみたいな授業で俺が「1対1でケンカさせる」って言ってクラスのみんなに笑われたことを思い出した。
