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キック・アスのaのレビュー・感想・評価

キック・アス(2010年製作の映画)
4.7
その心意気がある限り

マシューヴォーン代表作品と言えば、「キングスマン」「X-MEN ファーストジェネレーション」。一応全て見たが、個人的最高傑作は「キックアス」!!!
「キングスマン」に続き、(公開順はこちらが前だが)やはり大量虐殺×軽快でアップテンポな音楽が最高!!全く逆のテイストを同時に味わえるのは単純に面白い。それはまるで風呂上がりのコーヒー牛乳のように、真冬に食べるアイスクリームのように、真夏に食べる激辛キムチチゲ鍋のように。
アクションとコメディの比率が絶妙なバランスを醸し出し、いい具合に調合されている。
今作を見て思ったのは、"最近のアメコミ映画シリアス過ぎじゃね?"だ。
なら、最近公開されたアメコミ作品を思い出してみよう。
・アイアンマンシリーズ→3とか特に暗いよね…
・キャプテンアメリカシリーズ→良くできてるけど暗いよね…
・マイティソーシリーズ→あまり面白くないクセに暗いよね…
・アベンジャーズシリーズ→みんな大切な人を守るために必死だし暗いよね…
・スパイダーマンシリーズ→アメイジング2の最後とか暗いよね…
・ダークナイトシリーズ→JOKERかっこいいけど暗いよね…
・マンオブスティール→街ぐちゃぐちゃにするし暗いよね…
・X-MENシリーズ→何から見ていいか分かんないし暗いよね…
・ウォッチメン→ただただ暗いよね…
・ガーディアンズオブギャラクシー→これは、明るい…
・アントマン→まだ見てないけど、明るい…

と、DCコミックスはそういう作風だから仕方ないが、MARVELも「ガーディアンズオブギャラクシー」や「アントマン」は別にして、シリアス路線に変更している。確かに、面白い。面白いが、もっと軽く、笑いながら見れる作品は少なくなるのか?「キックアス」はMARVELでもDCコミックスでもないから何とも言えないが、単純に"楽しい"という感情を興奮させる作品があってもいい。
本作も楽しい感情に特化した作品だが、「微々たる力でいいから、"助けたい"ではなく、"助ける"もしくは"助けた"」という欲求から行動に移すことが大切、と気軽に見れる映画ではあるものの、筋の通ったメッセージ性がある。主人公のデイヴだって億万長者でもなければ恵まれた体格でもない。ただ彼は なりたい という気持ちに素直になっただけ。彼こそ本当のヒーローではないだろうか。

誰かのヒーローで在りたい奴はこの作品を見るべし!!
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