Scratchy

座頭市あばれ凧のScratchyのレビュー・感想・評価

座頭市あばれ凧(1964年製作の映画)
5.0
アバンは蠅カメ。鉄砲で撃たれたいっつぁんは梅がゆで療養、棚田で飴売り落とし穴。今回はかわいい市さん確定。川越人足に見かけによらず重いねとか言われる。どうみたって重いよ。揉み代も寄こさないやつにはご飯撒いて水撒いて陰湿な嫌がらせする市さん。いつも以上にぶつぶつ独り言が多い。牛、馬、市の繰り返されるアップ。水中の殺陣もおもしろかったけど最後の討ち入りほんとにすごい、暗闇の中でこれだけ見応えのある殺陣なんてない。花火に蝋燭が照らす美しさ。食客らしく市が表立たないストーリーなのに自分から仕掛けることのない市さんが我慢ならない遠藤辰雄。討ち入りのときはもちろん、川越人足を市が指名する河原の場面のとことかハッとしてしまうほど素晴らしい池野成の音楽。夕陽あびる浴衣姿の市に泣く。
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