Shun

キサラギのShunのレビュー・感想・評価

キサラギ(2007年製作の映画)
4.4
僕の大好きな芸人、東京03のコント「何かありそうな日」にそっくりな映画です
一室で行われる会話劇、楽しいうえに1転2転していく感じが最高でした


突然自殺してしまったマイナーアイドル如月ミキ
彼女の一周忌に追悼パーティとして集まった面識のないファン5人
最初は楽しんでいたが、5人は彼女の死について議論することになる


・上手くできた脚本
よーくできてます!
伏線だらけで、とにかく綺麗にまとまった作品です
何転もしていくストーリー、謎が綺麗に紐解かれていくのは純粋に爽快で楽しいです

ストーリーについてはあんまり言うとネタバレになるんで言えませんが、5人がどんどん切り札をきっていく感じ
お前、そんなに強かったの??みたいな笑

基本的にはコメディですが、シリアスな場面、悲しい場面、カオスな場面、不穏なシーンなどいろいろな顔を見せてくれます
一室で5人だけの登場人物でここまで面白い作品というのは、脚本の力すごいなと思いました

光の使い方などにもだいぶこだわりが感じられて、演出もいいなと思いました

この映画、実は既視感がありまして、
(過去に見たことあるかもしれないのはさておき)
僕の好きな東京03のコント「何かありそうな日」に通ずるものがあるんですよね

もし、この映画好き!って人はそっちもチェックしてくださいませ!
そっちもめっちゃ面白いですよ!


・切ないラスト
まあ、あんまり言えないんですが、最後は切ないです、、
如月ミキの顔を最後まで見せなかったのかいいなと思います(ちょっとは出てましたが)

終盤までに顔が出てたか出てないかでこの映画の面白さは結構違ってたんじゃないかなと思います

5人の如月ミキを愛するものたち、彼らが語る如月ミキ
映画で登場するキャラクターなのですから、完全に虚像ですが、居そうと思うし、死んでしまったとなると悲しくなる

なんかすごいエネルギー持ってる映画だなと思いました

最後は、小栗旬のあれと、エンドロールで感動
切ない切ない、、
まあ気になる人は見てください!



実は、この映画は母の1番好きな邦画らしいんですけど、血は争えませんね
面白かったです!
Shun

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