サーフ

キサラギのサーフのレビュー・感想・評価

キサラギ(2007年製作の映画)
4.4
脚本の力のみで惹き込まれる密室劇はやっぱ最高やな…!と思わせてくれる作品だった!

自殺したアイドル、如月ミキの一周忌に集まったファン五人。
彼女について語り合っていく内に話は「彼女の自殺」へと話が傾いていく。
その中で「彼女は本当に自殺したのか?」という疑問が生まれ、話の中で集まったファン5人の本当の素性が明らかになっていく…と言うのが大まかなストーリー。

キャラクター同士の掛け合いの中で集まったファン5人の素性が明らかになっていき、それが「如月ミキの自殺」へと結びついていく。「彼らの本当の姿と自殺の因果関係」というミステリー要素が数珠つなぎで各キャラクターへと移り変わっていく面白さ。
小気味よいテンポの会話の中にコミカル要素もあれば、シリアス要素もあって1つの部屋で男5人が会話しているだけなのに物語にグッと惹き込まれる。
劇中、展開される会話の何気ない部分が後々、意味を帯びてきたりと伏線回収も鮮やかで見ていて気持ちいい。

個人的にこの映画のオチは結構意外だった。まさかこの流れで「感動」路線に舵切るとは思わなかった。後、家元が如月ミキを心の支えにしている背景が悲しすぎて別の涙出てきそうだった。
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