喜怒

キサラギの喜怒のネタバレレビュー・内容・結末

キサラギ(2007年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

何度も見たくなる映画。
亡くなってしまったアイドル
その追悼に集まったファン達
アイドルの死の理由は謎であったが、そこに集まったファン達の証言が手がかりになって少しずつ謎が解けていく。
これだけで面白そうだが、他にも面白い要素が多すぎる。
まず、謎の解き明かし方。
天才探偵によるズバッと解決ではなく、あくまでノーマル脳みそのファン達の意見の出し合いで徐々に判明していくということ。もしここに自分がいたら、自分も手がかりになるようなことを言いたい!と思えるような楽しい会話である。
そして、解けていくのは謎だけではなくファンの立場でもあるということ。
その立場にいるものだけが見られる視点が一つ加わるだけで今までの推理がガラッと変わる。
そして、答えを知るものがいないということ。
誰も答えを知らないからこそ、どれだけ憶測が飛び交っても白けない。
多分この映画を何度も見たくなるのは、面白い人たちの面白い会話に自分もまた混ぜて欲しい。そんな気分になるからだと思う。
喜怒

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