とんぼ玉骨太郎

キネマの天地のとんぼ玉骨太郎のレビュー・感想・評価

キネマの天地(1986年製作の映画)
4.1
「今の芝居、見れなかったの 可哀想に」
山田洋次監督の作品ってわりと前半と後半で分離してることが多く、この作品もその例に漏れないんですが、悪い意味ではないんです。前半で語りたいことと後半で語りたいことの質が異なっているから分離してるように感じるのであって、それぞれの「語りたいこと」そのものはどちらも魅力的なのであります。

帰ってきた活動屋を迎え入れるシーン。
ラストの、鑑賞シーン。

どちらも素晴らしかったですね。
ただちょっと、恋愛のくだりは珍しくドストレートというか、まあ撮影所の記念作品なんだからしょうがないかなというところ。

あそこで終わるのが「映画」であり「山田洋次」なんだよな……

ほぼほぼ寅さんメンツなのには笑ってしまいました。
とんぼ玉骨太郎

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