ボブおじさん

グリースのボブおじさんのレビュー・感想・評価

グリース(1978年製作の映画)
3.8
ジョン・トラボルタ主演の大ヒット映画と聞いてこの映画を上げる人は、今では少ないかもしれない。大抵の人は「サタデー・ナイト・フィーバー」か「パルプ・フィクション」を上げるのではないだろうか?

だが、興行成績だけで言えばこの50年代の高校を舞台とした学園ミュージカル映画こそジョン・トラボルタ主演の最大のヒット映画だったと思う。理由は単純明快で「アメリカン・グラフィティー」から続く50年代ポップカルチャーブームに乗って当時最も人気があった男女のスターがカップルを演じたからだろう😅

ベトナム戦争やウォーターゲート事件などの暗い時代を経験したアメリカが、かつての輝いていた時代に郷愁を感じたこともあるかもしれない。

主演は前年の「サタデー・ナイト・フィーバー」の大ヒットで一躍時代の寵児となったジョン・トラボルタ。相手役には、当時ポップス界のプリンセスとして人気絶頂だった歌姫オリヴィア・ニュートン=ジョンを指名。

この時、トラボルタは24歳、オリヴィアに至っては30歳だったのだが、ご機嫌なスタンダードナンバーに乗せて歌い踊る姿に、そんなことは気にならなかった。もっとも不良少女を演じたストッカード・チャニングには、さすがに違和感を感じたが、何せ彼女は当時34歳だったから😅

「理由なき反抗」などの過去の映画へのオマージュもあり、懐かしさと元気をもらえる。70年代の映画を見て50年代を感じとるという貴重な経験ができる映画だ😊


〈余談ですが〉
トラボルタは、この時まさに絶頂期。だがそれを上回る人気だったのが当時のポップス界のスーパースター、オリヴィア・ニュートン=ジョンだった。

トラボルタが踊り、オリヴィアが歌う。ただそれだけで成立している映画とも言える。だが、そのオリヴィアも今はいない😢