南宮龍八

木浦(モッポ)は港だの南宮龍八のレビュー・感想・評価

木浦(モッポ)は港だ(2004年製作の映画)
3.0
韓国人の後輩(女の子)に勧められて観たところ、あまりのお下劣さに体が仰け反った(笑)恐らく排泄物ネタでは「猟奇的な彼女」(2001)の「地下鉄ゲロ」を遥かに凌ぐ阿鼻叫喚&最低描写であることは間違いないだろう。でも、可愛い顔した女の子がこんなお下劣映画を平気で人に勧めちゃ駄目だよ(笑)お話は木浦/モッポのヤクザ組織に潜入したソウルのドジな刑事、チョ・ジェヒョンが組長のチャ・インピョに何故か気に入られて舎弟となるアクション・コメディである。前述した排泄物ネタ同様、チャ・インピョとチョ・ジェヒョンのシモネタ全開「タコの儀式」も最低の大バカ・シーンとして大爆笑必至。トロット調のテーマ曲も作品の雰囲気にマッチしていて聴き心地は抜群である。「マイ・ボスマイ・ヒーロー」(2001)のソン・ソンミがチョ・ジェヒョンに振り回される美貌の女検事役で出演、話の流れで風俗嬢のコスプレ姿まで披露してくれるサービスぶりだ。また、「ラブ・レター パイランより」(2001)や「美しき野獣」(2006)の冷酷なヤクザ役が印象的だったソン・ビョンホが再びヤクザ役を憎々しげに演じているのも見逃せないが、くだらない映画が大好きな人、ストレスだらけで頭を空っぽにしたい人には超お勧めの映画である。あ、日本版DVDのジャケットに騙されないように!

2007/05/19
南宮龍八

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