晴

バグズ・ライフの晴のネタバレレビュー・内容・結末

バグズ・ライフ(1998年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

恐らく人生初の映画。(記憶の限りでは)
今は眼鏡で視力を矯正しているので言うまでもないが、これを初めて見た幼稚園の頃は眼鏡を掛けないままCかD程度の裸眼で見ていた。
そのボヤけた視界でも分かるアニメーションの鮮明さ。
今思うと一昔前の映画とは思えない感覚でブラウン管のテレビしか見ていなかった当時の自分にはかなりの衝撃だった。
学もほぼ無い時分に見たのでストーリーもろくに覚えず、キャラクターなどの名前や設定も曖昧なまま毎日見続けてあらかたセリフさえ覚えた時もあった(今ではもう10%ほどしか)
それほど飽きない面白さ。
多分終盤のホッパーがフリック達を追いかけるシーンが当時の自分には相当かっこよかったと感じたのだろう。
現実の虫はかなりの嫌悪感を抱いているが、この作品の虫に関してはその考えはさらさらない。
むしろこの作品においてアリとバッタは「人間」と捉えた方がいいのかもしれない。
「虫」としての生活はしている(ハエが光に集まるやアリたちが穀物(種?)を集めているところ)のだが、ストーリーとしては人間に近いものを感じた。
物語5/3辺りでホッパーが部下のバッタ達にちんけなアリ一匹の蜂起を許せば100倍近くの数を有するアリたちの方が100倍も有利である。わざわざアリ達のいる所に戻る目的は穀物を捲し立てる為ではなく1匹の蜂起も許さず、こちら側バッタの立場の方が上だと教える事だ部下に講ずる部分は説得力とかっこよさが群を抜いて好きな部分。
晴