No.2611
脚本家としても、小説家としても大好きだった野沢尚さん。
「その男、凶暴につき」の脚本も担当されています。
お若くして亡くなられたときはびっくりしました。
この映画の原作も読んでいます。面白いです。
なので、「あれ、映画になると、何だか雰囲気が・・変・・ざわざわ・・」としてしまいました。
偏向報道、フェイクニュース、メディアの恣意性についてぶった切ってくれるはずが、なんだか途中から、
サイコパス陣内 vs サイコパス黒木
の報復合戦みたいになってくる。
その陣内さんも、やっぱりトレンディ俳優の色がつきすぎちゃってるせいもあるんだろうけど、この映画の中の演技は、
はっきり言って浮いちゃってる。こんな人、現実にはいないってw
黒木さんの演技は、僕はいいなぁと思っていただけに、その対比が・・。
加山雄三さんのご子息の山下徹大さんも、堅実な演技で黒木さんとわりかし噛み合ってると思う。
ちょっとぶっ飛んだオチは、そんなに悪くないと思う。
だからトータルとして、なんだかとてももったいないなぁ、と感じた一本でした。