このレビューはネタバレを含みます
リアルな忍者活劇と思いきや、激しい女達の色恋沙汰が執拗に絡み、挙句にゃ内容までおかしな方向に。 だって、大川橋蔵と大木実が死に物狂いで争った「お宝」って・・・
なんと、ヒロイン桜町弘子の“貞操”なんだぜ! 本物の「お宝」については二人にとってはどうでもいいって感じ。
出だしのアクション演出も掴みとしては十分。宮口精二&大木実vs.橋蔵の2対1の決闘も良い。上司である隠密ネコ(南原宏治)の不気味なキャラも良い。
なのに、中原早苗に代表される加藤泰作品の“情熱的”を通り越した“激しすぎる”女性達がことごとく男達のクールでハードな戦いに水をさす。
西村晃や進藤英太郎など、他にも豪華な男優陣がたくさん出てくるのに・・・、もっと彼らを活躍させてくれよ!!