みおこし

愛と哀しみの果てのみおこしのレビュー・感想・評価

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
3.5
アカデミー作品賞を観よう第13弾!メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォードによる壮大な愛のドラマ。

時は1913年、貴族の家系に生まれたブロアと結婚し、英領東アフリカに移住したカレン。当初の目的とは異なり、多くの災難に巻き込まれながらもアフリカでの生活に溶け込もうと必死のカレンの前に現れたのは、自由奔放なパイロット、デニスだった。

たくましい女性を演じたら、メリルの右に出るものはいないですね...!夫の度重なる浮気、自分の大病など、次々と降りかかる災難を気丈に切り抜けて行くカレンはまさに女性の鑑。まさかのライオンとの格闘シーンまでありました(笑)。
メリルの素晴らしさは言わずもがな、とにかく釘付けになってしまったのはレッドフォード様。どの作品の彼も素敵だけど、本作のデニスはハマり役。まるでサバンナに生きる野生動物たちと同じように、つかみどころがなく自由気ままに生きるデニス。ほっとくとすぐにセスナ機で空を飛び回り、サファリに出かけて行く。でも、カレンのそばにいる時だけはとにかく優しくて優しくて...。カッコいいというより、もはや美しすぎました...!!
前半部分はひたすら続くアフリカの景色がやや単調であまりノレなかったんですが、デニスが出てきてからお話のテンポや雰囲気が格段に変わって食い入るように観てしまいました。

アフリカ生活の中で、自分の中での確固たる意志や信念が少しずつ形成されてゆき、どんどんたくましくなる様子は本当に清々しかった。女性の映画という点に始まり、流れ者と恋に落ちるあの感じとか、全体的に若干『風と共に去りぬ』を彷彿とさせるプロットでした。
アフリカの景色や野生動物たちも見応えがあったし、あの有名な旋律も美しかったんですが、上映時間2時間40分は正直長過ぎた!!(笑)同年のオスカーにノミネートされた『カラーパープル』が、個人的オールタイムベストの一本ということもあり、ちょっぴり思っていたのと違う感じはありました。最後もあまりの急展開すぎてびっくり!!(笑)
でも豪華絢爛な一本、さすがオスカー作品賞は違うなと思いました。
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