のんchan

プレッジののんchanのレビュー・感想・評価

プレッジ(2001年製作の映画)
4.2
ショーン・ペンの監督3作目❗️
これも素晴らしかった👏
監督デビュー作『インディアン・ランナー』でその長けた才能に驚愕し感心しきりだったけど、この作品も凄い💫

先ず特典映像での本人インタビューの言葉を転記します。
『ジャックと仕事をしたくて映画を作った。彼は偉大な俳優で素晴らしい人だ。今までに2回共に仕事をした。彼はやりたい事には誰よりも果敢に取り組む。やりたい企画にもそうだ。一緒に働く者にも非常に協力的だ。だが一緒に仕事をするには素材がいる。そこで退職に対する感情をある視点で捉えてみた。退職時に人はアイデンティティを失う。テーマには私の体験も入っているが、善は必ずしも悪を倒すわけではない。これらが重なって映画を作る気になった』

というように内容は、
主人公のジェリーが刑事を定年退職する日に少女惨殺事件が発生し、その少女の母親との約束(プレッジ)を守る為に、そして手に入れた幸せな生活を守る為に、自分の刑事としての経験と勘を信じて1人懸命に捜査を続けていく。しかし、次第に周りから孤立し、守ろうとしている者からの信頼さえも失ってしまう...


驚くほどの豪華キャストが揃っています。それぞれ出演場面は少ないものの、演技がぶつかり合うこともなく、上手く絡み合っていて、観る者は楽しめるのです。

キャストについてのインタビューでは
『最初は有名人じゃなく新人を使う予定だったが時間もなく、演技指導をする余裕がなかった。俳優たちは自ら格別な演技をしてくれた』

☆アンサンブルキャスト☆
サム・シェパード  
ハリー・ディーン・スタントン
ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ヘレン・ミレン
トム・ヌーナン
ミッキー・ローク
パトリシア・クラークソン
ロビン・ライト  
ベニチオ・デル・トロ
アーロン・エッカート

♫音楽はハンス・ジマー


ジャック・ニコルソンのイメージは狂気の演技が取り上げられる事が多いかも知れないけど、この作品では少女に絵本を読んであげたり、とても穏やかで優しい表情も見せています。

他の俳優の演技も皆素晴らしいですが、やはりジャック・ニコルソンなくしてこの作品は成り立たない❗️
ショーンも制作時は真摯にジャックの意見に耳を傾け尊重し、お互いに納得しながら積み重ねたようだし、この作品自体がそれほど話題になっていなかったのか?スコアが低いのが不思議なくらいの素晴らしい作品でした⭐️

一瞬、『カッコーの巣の上で』のあの独特な表情を垣間見ることが出来ます😉

犯罪、真実、家族、孤独、老い、崩壊...様々なテーマが入っていますし、私はかなりお勧めしたいけどな〜🌟


※当時のショーン夫妻は私生活も上手く行っていたようだが、ロビンをキャスティングする予定は一切なかったらしい。↑の説明のように探す時間等がなく、彼女の演技を信頼しているので、何の問題もないと出演が決まったらしい。
しかし、美しさが欠点✨そこでわざと歯を欠けさせたメイクをさせて登場😲
なんとジャックとロビンのキスシーンがあるのですよ🤭
いくら監督でも、妻が大先輩とって...複雑な心境じゃなかったのかな?自分が決めたのだろうけど...
お願いだからベッドシーンはやめて🙏と願ったらそれはまぁ大丈夫だった😮‍💨
のんchan

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