いくらなんでもあの車は嫌だな、タイヤもツルツルだし。
「友だちのうちはどこ」(1987)に続くアッバス・キアロスタミ監督作品です。1990年のイラン地震後に「友だちのうちはどこ」に出演していたアマハッド少年の消息を訪ねるロードムービー。
まず今回はテヘランの子供が象徴的。ただの本当に普通の子供で無邪気なのだが、前作「友だちのうちはどこ」のアマハッド少年のように家族のお手伝いをしたり、友だちの為に一生懸命尽す姿と対照的に描かれている。
また地震で多くが亡くなっているが、それでも一生懸命生きる人々の姿が淡々と描かれている。
地震で絨毯が埋まってしまったおばあさんが、その典型な気がする。
最後の坂道のシーンは、なぜか見ているこっちも思わず力んでしまった。