〈京都みなみ会館のキアロスタミ追悼特集でジグザグ三部作をフィルムで通して初鑑賞〉
『友達のうちはどこ?』で、撮影されたイラクのコケル地区が現実に、1990年大地震の被害に見舞われる。そこへ監督が、撮影に協力した主人公の少年に会いに息子と共に再びコケルへ向かう。という(設定の)メタドキュメンタリー。
道はふさがり、家が壊れ、沢山の人びとが瓦礫の下敷きになった。実際に住む人びとの話を聞きながら進んでいく道のりはかなりセンシティブであるけれど、瓦礫を避けて進んでいく人たち、子供に、また要所要所で映画は現実の中で現実となって、いつの間にか強く元気付けられる作品でした。
監督を大好きになりました。
ー『オリーブの林をぬけて』につづく