62355cinema5

スーパーチューズデー 正義を売った日の62355cinema5のレビュー・感想・評価

3.7
74点
もしトラ、ほぼトラ、ひょっとしたら“トラ確”になってしまいそうな様相を呈し始めている、米国大統領選の指名候補争い。そんな候補者選びのヤマ場で、各州の予備選が集中する火曜日・スーパーチューズデイを舞台にしたノンフィクションのようにも思えるタイムリーなお話。
実際に民主党予備選を経験した選挙スタッフの実体験を基に執筆した戯曲だったそうで、政界の暗部があぶり出されていく様には反吐が出そうになる。これが現在の予備選の裏舞台で起こっていることなのか? 忠誠と裏切り、不正と陰謀、さらにはスキャンダル潰しと大統領選の知られざる部分が、民主党大統領候補G.クルーニー&選挙参謀役R.ゴズリングによって暴かれていくサスペンス仕立てのストーリーは一見の価値あり。
「ハウス・オブ・カード」のK.スペイシー大統領もそうだったが、絶対的な権力を手にしようとする者は倫理感が崩れていってしまうとも思えた。 いずれにせよ、今盛り上がっている予備選挙に熱狂的になれる米国民がある意味羨ましくなった。現在の日本の政治はシラケすぎていて、有権者たちが更なる無関心へと向かって行こうとしているのが怖いので...😥
62355cinema5

62355cinema5